MimoDeLuxeの日記

あんなことや、こんなこと

タワーマンション・インフェルノ

3.11からもう8年。みんな言うことだけど、時が過ぎるのは早い。

私はその時、大阪で車を運転していたので、地震には気づかなかった。その後会社に戻って、パソコンをみて初めて事の重大さに気づいたことを思い出す。

昔大学の先生が、建築でいちばん大事なことは、人の命と財産を守ることと教えてくれた。人の命が最重要なのだろうけど、その次に財産を守ることが大事だと私も思う。

財産といえば、まずお金と株と不動産くらいがまず思い浮かぶ。そうとうため込んでいる人をのぞけば、家はかなり大きな財産ということになる。

3.11を迎えると、いつも家という財産をどう守っていくかということを考えてしまう。

私の住んでいるマンションは13階建ての小さなマンションなので大丈夫だとは思うけど、タワーマンションってほんとうに将来も大丈夫なのかな?と思ってしまう。

地震に対しては免震構造などを採用しているはずだから、構造上は問題がないと思う。

気になるのは、マンションの維持費のこと。小さいマンションでも、住み続けるうちに、大規模修繕がいろいろ必要となって、毎月支払う積立金はだんだん増加することになる。免震構造や共用部がやたら豪華なタワーマンションはそれだけ維持費も高くなるはずだ。

マンションは、マンションの理事会が運営して、長期的な修繕のプランを作っていく。そのプランはマンションの住民がみんなちゃんと存在して、ちゃんと支払うことを前提に計画されているはず。もし、負担する人がすくなければ、残りの人で負担するか、不具合があってもそのままにしておくしかないのではないかと心配になる。そこらへんは法的にどうなってるのかな?

タワーマンションでも、分譲時に全部売れていれば問題ないし、出ていく人がいても、それを買う人がいるということだから区分所有者の数は変わらない。だからまったく問題なく、マンションを維持することができると思う。

しかし、超大型の地震が発生してしまったら、免震構造の修理や外壁、設備などさまざまな費用が一気に必要になってくるのではないかと思う。保険もあるのだとは思うけれど。

まだタワーマンションと呼ばれるものができて日が浅いからいいものの、だんだんと古くなったときに、地震などが起こって、維持費が高騰し、それが支払えなくなって、マンションも売れないとなった場合、資産価値が0になったら、人はマンションを捨てて出ていくのではないかと心配している。

そして、そのような人が一人でも出てきたら、タワーマンションの住民は我先に出ていくのかもしれない。タワーリングインフェルノみたいにパニック状態。

なんて考えてしまう。そうならないような仕組みになってればいいなと思うけど、この私の素朴な疑問に関して明快に答えてくれる人はいないだろうか。心配で仕方がない。