MimoDeLuxeの日記

あんなことや、こんなこと

身銭を切る

これまでNETFLIXで見た作品の中で断トツで一番すきな海外ドラマは、見知らぬ8人の男女が感情や感覚を共有できるという設定の「センス8」だ。

マトリクスで知られるあのウォシャウスキー姉妹の作品。ウォシャウスキー姉妹はもともとウォシャウスキー兄弟で、のちに兄が女性になって、ウォシャウスキー姉弟となり、そのまた後に弟も女性になったため姉妹となった。お兄ちゃんのほうはわりと前からフェミニンな雰囲気だったのだが、ゴツい弟まで女性になって割とびっくりした。

そのウォシャウスキー姉妹の作品のなかでも特にいい出来なのが、センス8。あまりにお金をかけすぎて、世界中で好評だったのに、シーズン2で打ち切りとなった。1作品1作品があまりに面白く、限られたエピソードをじっくりと楽しんだ。

ストーリーも、俳優も、撮影もすべてが最高の水準だと思う。その中でも音楽の使い方が感動的で、最終話やそれ以前のエピソードでも効果的に使用された4ノン・ブロンズのwhat's upがとてもいい。リンダかっこいいな。この作品にぴったり。

 

What's Up

What's Up

  • 4ノン・ブロンズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 なぜ、NETFLIXとかアマゾンはこんなに面白い作品をつくることができるのか。答えはテレビで放映していないからしかないと思う。テレビにはスポンサーがいる。スポンサーのイメージ低下になることは絶対にできない。こんな構造では、新しいこと、面白いことはぜったいにできない。暴力とかエロいのとか過激なシーンはできないのだ。タブーのない作品は見るにたえない。時間の無駄だと思う。

半面、会員が直接会費を払うNETFLIXなどではそのようなことはない。見るに耐える作品はもうテレビドラマからはうまれない。

まともな人は身銭を切ってドラマを楽しんでいる。テレビでただで見ている衆愚ともいえる人たちは自分たちがドラマをつまらないものにしていることに気づかないまま不機嫌な毎日をすごしている。