MimoDeLuxeの日記

あんなことや、こんなこと

花街の母


由利徹のパントマイム

大阪・心斎橋の西側に、西大橋という駅があり、そのそばに小さな公園があって、そこに一つの石碑が立っている。「ここに砂場ありき」という文字が彫ってある。公園に砂場だから、当たり前のことを書いてると思うかもしれないが、この砂場は子供が遊ぶ砂場ではなくて、東京で有名なあの蕎麦屋の砂場のことだということを意外とみんな知らない。

今日若い人(自分もそれほど年寄りではない)とその公園を通りかかったときに、その話をしたのだけど、東京出身のその人は蕎麦屋の砂場もしらなくて、一から全部説明するのにずいぶん苦労した。

なんでも知ってますね、なんていうので、ついでに新町と呼ばれるこの周辺は、江戸幕府公認の遊郭だったんだよって話までした。

今はおしゃれなショップとかレストランがいっぱいで、高級なマンションが立ち並んでいるので、ここが昔花街だったとは思えないよねっていうと、その人が花街って?と聞いてきた。

なんでもわからないことは聞きなさいという教育を受けたのだろうか、知らないことに少しも恥じることなく、なんでも遠慮なしに質問してくる。自分だったら、文脈でなんとなく見当つけて、あとでウィキでしらべるはず。世代差か。

花街をしらないなら、当然花街の母でやる由利徹さんのこの至芸もしらないだろう。youtubeもウィキもある時代、なんでも調べたらいいものに出会えるのに。